天台宗のお飾りは、阿弥陀如来を中心に、日本と中国の開祖を仰ぐ、非常に歴史の重みを感じさせるかたちです。 お仏壇を整える前に、まずはその歩みと教えについて触れてみましょう。
天台宗とは
天台宗は、中国の高僧・天台大師(智顗)の教えを起源としています。日本では延暦25年(806年)、唐での修行を終えて帰国した最澄(伝教大師)が、比叡山を拠点に天台宗を興したことからはじまりました。
その後、円仁や円珍といった名僧を輩出し、平安時代から鎌倉時代にかけては、法然、道元、日蓮など、後の日本仏教を支える各宗派の開祖たちが比叡山で学びました。「日本仏教の母山」とも称される比叡山延暦寺を総本山とし、現代に至るまで日本の仏教界に多大な影響を与え続けています。
| 総本山 | 比叡山 延暦寺(滋賀県大津市) |
|---|---|
| 宗祖 | 伝教大師(最澄) |
| 高祖 | 天台大師(智顗) |
天台宗のお飾りは、ご予算やお仏壇の大きさに合わせて、主に5つの組み合わせからお選びいただけます。
大切なのは、無理のない範囲で、日々心地よく手を合わせられる環境を整えることです。
ご本尊と脇侍の並び方
中央:阿弥陀如来、右:天台大師、左:伝教大師
選べる5つのお飾りパターン

最もスタンダードで、費用を抑えつつ正式な形を整えられます。モダン仏壇や省スペースなお仏壇にも最適です。

中央のご本尊のみを立体的な仏像でお迎えする形です。中央を際立たせたい方にお勧めです。

シンプルにお祀りしたい方向けの最小構成です。お仏壇のサイズがコンパクトな場合によく選ばれます。

中央に仏像を、左右の脇侍を掛け軸にするバランスの良い形式です。多くのご家庭で選ばれる飾り方です。

すべてを立体的なお姿でお迎えする、最も丁寧な祀り方です。お仏壇の中に奥行きと荘厳さが生まれます。
天台宗の「お線香」のあげ方
3本を「逆三角形」に立てる伝統的な作法
天台宗では、お線香を3本用意します。手前に1本、仏様側に2本。ちょうど「逆三角形」の形になるように香炉に立てるのが伝統的な作法です。
揃えておきたい基本の道具

- お位牌の安置 ご本尊の姿を遮らないよう、左右どちらかに安置します。
- お供えの配置 奥側には茶湯器と仏飯器、手前側には香炉を中心に花立てと燭台を配置します。
組み合わせから選ぶ

木の温もりが感じられる、中心にお迎えする立体的なお姿です。

中央のみをシンプルにお祀りするのに適した、自立式の掛け軸です。

重厚感のある紫檀の枠。脇侍を揃えた三幅セットも人気です。

お仏壇に合わせたデザインをお選びいただけます。

香炉、花立て、灯立てなど、日々のお供えに欠かせない道具です。

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真言宗のお仏壇の飾り方